大捕り物?
07/16(Wed) 14:28|よもやま話comment(0)trackback(0)edit
今日は祇園祭の宵山で、一番、人が繰り出す日です。と暢気にしている場合ではありません。
昨日の地元紙夕刊にギョッとする記事が載りまして、そのせいではないですが、今日はしずか~な業務です。
近畿地区の方はご存知だと思いますが、先月、大阪府内で猟銃製造販売業者が公園内で散弾銃を発砲し、逮捕されました。実弾4500発を保管していたので、その弾の出所を捜査している中で、昨年、容疑者が誤交付された火薬類譲受許可証で実包を京都市内で購入した・・という記事でした。ネットニュースに詳しい事は載っています。
「あれって小林さんとこ?」って関心がおありでしょうが、「うちが販売したんとちがうで」と社長のコメント。おわり。

では、後はおしゃべりな宇治金時が補足します。
業者の悪行、所持者の人たちまで心配させて、取り上げたくもないのですが、新聞に載った以上、誤解されては困りますから、言うべきことは言っておきます。私どもは未遂でした。購入問い合わせの電話があり、皆で疑わしいと思い、店長の機転で販売をしませんでした。この容疑者への誤交付は2件あって、両方の許可証で火薬類を購入していました。
新聞記事によると同じミスが起こったことで許可証を誤交付した自治体が責められいるのですが、ここも被害者ですよ。何しろ法律が複雑で、よくわからない。このケースでは容疑者は火薬類販売許可は持っていませんでした。でも、猟銃の販売許可は持っていました。そこで、猟銃の試射をするために実包などが必要ということで、業務用の火薬類譲受許可を取ろうとしました。私どもが同じ許可をもらうには京都府にお願いします。ところがですね、容疑者のように猟銃販売許可しかない業者は公安委員会で火薬類譲受許可をもらうことになるそうで、つまり先の自治体が交付した許可証は誤りとなったわけです。で、本来なら間違いですから許可証をすみやかに返納して下さい、となり、事なきを得るはずが、容疑者はその許可証で多数の実包を購入してしまい一つの許可証での購入分は販売店へ戻したものの、もう一つの許可証の北海道での購入分は4500発の一部となった。とさ。マンションの一室が秘密の武器庫になっていたんですよ。

自治体にも販売業者にも同情します。同じ目的の許可証が自治体と公安委員会、それぞれで交付できること自体、大きな声では言えませんが、宇治金時は知りませんでした。皆さん個人で猟銃を所持されていて「こんなのアリ~」って疑問に思いませんか?
そもそも花火や産業用火薬とちがい、実包類は猟銃があるという前提で必要とする第二の許可なわけで、猟銃や火薬類については自治体よりも公安委員会の方が実務的に詳しいので、個人所持者と同じく公安委員会で試射用の許可は発行すべきだと考えます。ある意味、縦割り行政の弊害、法の複雑化が招いた事例ではないかと思います。
そんな事を発端に色々な意見が出されて、矛盾点がいっぱい出てきます。個人の所持者は教習射撃や技能講習、講習会、火薬類の購入・消費の記録、など課されるべきことがいっぱいあるのに、猟銃販売事業者はそんなの無しで猟銃が使えるのか? 大概、銃砲店の店主なり従業員なり個人的に猟銃を所持してるのですが、猟銃販売許可にその資格要件はありませんから。個人の所持者は講習会で関係法令の話を聞いて、技能講習で猟銃の取扱いを再確認して、事故や事件が起きないように指導されるのに、業者にはそんな義務は無いんですよ。だのに試射という名目で撃てるんですから。
但し、実際、試射は必要です。小売店において新品銃の試射はありえませんが、中古銃はしますね。機能・安全性を確かめるため。
個人で何十挺の猟銃は公安委員会が認めないけれども、販売許可なら20挺でも50挺でも保管可能な限り手にすることができ、撃つことができるということ。あー恐ろしい。これはあくまでも容疑者の場合で、販売目的の事業者はまず、こんなことは致しません。そんなことしている暇はありません。

武器等製造法には許可の要件としてはっきり「販売」と書いてあります。コレクションのために事業許可をおろすなんて書いてないですよ。審査が緩すぎる。おそらく、この容疑者は火薬販売許可も取りたかったはずです。しかし、私どもの2013年1月18日のブログを見て頂くとわかるように、火薬類の販売許可は条件が厳しいものです。宇治金時が「銃砲店もどき」が増えている、と申しました通り、この類は実態調査をした方がいいのではないでしょうか。
個人所持者は射撃・狩猟・有害鳥獣駆除の用途のため、所持が認められています。これは自己使用。
一方、事業者は猟銃の製造・販売など営利目的で事業許可を与えられています。これは「業」です。
個人は公安委員会の管轄。事業者は経済産業省の管轄で実際の窓口は自治体となります。
今回のケースは本来、個人所有のはずがいつの間にか事業者に転じて、悪く利用されてしまったようです。
個人の場合、使用実績がなければ、猟銃等の許可を返納して下さい、と言われます。それと同じく、事業者も業務実績がなけば、事業許可を返納して下さい、と言うことになりますよね。

この大阪の前代未聞の不祥事を契機に、猟銃販売の事業許可は「販売」を業とする目的を明確にし、ガンマニアに事業許可を与えた自治体に襟を正してほしいです。でも、お役所ってこーゆーんですよ。「欠格事項に該当しなければ、許可を与えざるを得ない」とね。販売実績のない事業所もあるようですから、法の見直しも必要かと。銃砲店・火薬店、共に趣味や副業感覚でやる商売ではないです。今回の事件では「通信販売」もひっかかってきます。何事も"度を過ぎれば"何とやら。大阪府は猟銃所持の許認可が最も厳しいと言われていて、長年、府下の業者さんは営業を抑圧されてきた感があります。今回の事件も殆どの業者さんは直接関係ないので冷静な対応です。しかし、銃砲火薬行政が厳しい割にはこの不祥事。許可を与えたのは自治体、定期検査は警察も立ち会っていて、「何をしてたんや。行政と警察は」という声はいくつか聞こえてきます。そうですよ。多くの業者さんが迷惑しているのですから。大捕り物になる前に何か手立てはあったはず。この容疑者、逮捕前に猟銃や火薬類、隠していなければいいけれど。
ホント、嫌な事件です。マニュアルや規定が通用しないモラルの問題ではあると思います。私どもはこれからもお客様に信頼される銃砲火薬店であるよう、改めて自分たちが置かれている立場を再認識しています。
お・し・ま・い。

DSC06626.jpgチームベスト
BROWNINGのNEWベストです。写真ではわかりにくいですが、背のラインとBROWNINGのロゴの間がメッシュで、肩当ても人工スエードを使っているためサマーベストではありません。
サンプルでS・M(USAサイズ)が入荷しましたが、大きい方のサイズは売れたため小さいサイズの方しか今、ありません。
今年のBROWNINGはこのイエローカラーのシリーズが多く、ベスト以外にもガンケース、シューティングバッグなど新商品が発売されています。何といってもバックとサイドのデザインが斬新です。
写真のベストはUSAサイズS(日本サイズM)で右用。価格は15000円税別です。ご希望の方は直接、当店へご注文下さい。他のサイズが入荷したらネットショッピングに掲載します。
ネットショッピングに掲載中のシャツ、ベストなど、サイズは基本的にS・Mの在庫となっておりますが、大きいサイズについてもお取り寄せができる場合がありますので、お気軽にお申し付け下さい。




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