EXTRA 続編
12/25(Wed) 21:38|よもやま話comment(0)trackback(0)edit
クリスマスの夜、いかがお過ごしでしょうか。25日は北野天満宮の終い天神で、いつもは先代が孫を連れて一年のお礼参りをするのですが、今日はすさまじい忙しさで先代は午後から電話番をしておりました。
いつものことながら年末は御用納めを前に申請中の所持許可が一斉に交付されます。一挺・一挺お客様の元へお渡しします。お客様の愛銃として活躍してくれることを願って。
それ以外にも取引先からの年末のご挨拶、仕入先へのお支払い、商品在庫の調整、お年始の準備等々、仕事は山積み。そんな中、京都市内で会社社長が射殺されるという事件が発生し、一報を受けた時は猟銃か?・・とひやっとしましたが、拳銃と断定されたものの、なぜか銃砲店へあらゆる所から問い合わせがあり、ここしばらくは仕事になりませんでした。「銃砲店では拳銃のことはわかりません」と社長が言っても食い下がる。一般人には銃器ということで合法も非合法も関係ないのでしょうか。<推測の域を出ない>事ばかりで、お客様との会話の中でも様々な話が出ます。
我々の猟銃とちがい、元々国内に存在するはずのない拳銃ですから過去の拳銃発砲事件同様捜査も容易ではないと思いますし、この事件以前にも学校で拳銃の暴発があったり、京都の事件の翌日には九州で同じような事も起こっています。関連はないのでしょうか。
猟銃の許可も厳しくなっていて、厳しくし過ぎるとよからぬ事が起こるのも懸念されます。実際、数年前、銃砲店がお客様と共謀してとんでもないことをしました。具体的な内容はお話しできませんが、新規申請が容易でなくなったため起こった事例だと考えます。
今でも拳銃の摘発は行っているそうですが、我々の耳に入ってくるのは「猟銃が何挺減りました。所持者が何人減りました」というノルマ的なこと。警察庁が公表している昨年の拳銃押収数は373丁。一日一丁の割合か、この数字にゾッとしますし、いかほどの拳銃が野放しになっていることか。更に押収先の約25%はあるべき所にあったのですが、あとの約75%は一般?ということになります。拳銃の方が場所を問わず一般の人々を巻き添えにする危険をはらんでいるわけですから、猟銃の方はそろそろ冷静に対応をしてもらって、今一度、拳銃の方もしっかり取り組んでもらいたいと思います。

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Mr.PerazziプロデュースのEXTRA製作依頼のため2.5代目がPerazzi本社を訪れました。
このストックルームは最高級グレードの原木を保管していて、社長自ら台木を選定してくれました。原木1セットで数百万円のはず。このストックルームの原木だけでhow much?
彫刻などクライアントの希望を伝え、銃のプロフェッショナルであるMr.Perazziとプロシューターである2.5代目、マウロ氏も交えてEXTRA誕生への第一歩の一コマ
このEXTRAは小林からの依頼を受け、Mr.Perazziがファクトリーへ発注し、Mr.Perazziから購入しました。社長は顧客からのオーダー銃や自らプロデュースしたカスタムメイド銃をこのような形で販売し、一部のカスタムメイド銃は国際大会の会場で展示即売していました。まだ規模が大きくなかったPerazzi社は他社からの買収に備え、カスタムメイド銃はPerazziファミリーの所有としていたそうです。

では、あらためて販売中のEXTRAをご紹介します。トラップ銃です。価格は485万円(税込・中古銃) 高いか安いか? 新品時の半値以下です。消費税が上がると価格も改訂せざるを得なくなります。この銃の値打ちからすると決して高い価格ではないと思いますし、製作から携わった者としては値段を安くしたら銃がかわいそうなんですよ。とは言え、銃砲店では飾り物にしか過ぎないので、やはり実際、射撃に使ってもらえたら銃も喜ぶと思います。こんな素晴らしい銃があると言うことを知ってもらいたいです。多少の値段交渉には応じます。ただ、これだけのエクセレントな台木・彫刻のEXTRAは今後私どもでは扱うことができません。
今、同じような銃をオーダーすればおそらくプレミアが付き通常のEXTRAの価格よりも高くなるはずですし、それ以前にPEDERSOLIが引き受けてくれるか、わかりません。
この銃は店内に展示をしておりませんので、商談ご希望の方はあらかじめご連絡をお願いします。
小林銃砲店ではEXTRAはこの1挺のみ。SCO-Sは2挺販売しました。SCO-Sはいずれもワンオーナーでお持ち頂いております。


EXTRA2EXTRA4.jpgEXTRA3

唐草彫刻と言えばPEDERSOLI。彼の得意とする独特の唐草をメインに<唐草だけでは印象が弱いのでオーソドックスな鳥を入れよう>ということになりました。前回のブログで彼の作品をご覧頂いたように草花と鳥、犬などあらゆるモチーフを手掛けます。写真はいずれも彫刻図鑑に掲載されている作品で、手の入れ具合は違うものの、わたくしどものEXTRAも見劣りはしません。
納期を早めようとしてもこの彫刻だけは時間短縮を図ることはできません。
まるで彫刻が息をしているかのように吸い込まれていきます。オーラを感じる銘銃です。
Mr.Perazziセレクトの最高級フランスクルミ材。木目の良いフランスクルミ材は稀少となり、トルコクルミ材が主流となってきました。台木は木目が命。良い木目が出るかは原木の段階でははっきりとはわかりません。加工後、素晴らしい木目が出る物もあれば、節が出てしまったり、木目が単調だったり、自然の物だけに難しいです。
フランスクルミは使うほど色の赤みが増してきて、木目とのコントラストが良くなります。
近年はプリント技術が向上し、他メーカーでは台木にキレイなプリント木目を貼った物もあります。
象革製オリジナル専用ガンケースは使えなくなった為、後にEXTRA用ケースに取り替えています。
Mr.Perazziは2012年にお亡くなりになりました。このEXTRAを見ると彼の笑顔が蘇る・・・と、懐かしむ2.5代目。FNのように深い彫りの従来の彫刻から繊細でオリジナリティにあふれたイタリア彫刻へ主流が変わったのもPerazziの存在があったからだと思います。彫刻師に活躍の場を与え、彼らの技量を存分に発揮させてきたからこそ。最高峰のスポーツガンを誕生させたMr.Perazziは偉大ですし、その彼の情熱が注ぎ込まれたEXTRAです。





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