Mr.PerazziプロデュースのEXTRA
12/14(Sat) 16:35|よもやま話comment(0)trackback(0)edit
EXTRA 1
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いきなり写真から始まりましたが、この写真の中の1挺は現在当店で485万円(税込・中古銃)で販売しております。その銃は今から20年ほど前、顧客からEXTRAの注文を受け初代社長、ダニエレ氏にお願いし製作してもらった銘銃です。当時はEXTRAが最高の物で、このグレードの販売価格は1000万円前後でした。現在はEXTRAの上にスーパーEXTRAというグレードがあり、今だと1500万円くらいするのでしょうか。まさに<お好み>で銃を製作するので、価格はこのあたりが相場で、納期は3年程度と言われています。これだけお金と時間がかかるわけですから、世界にひとつだけの銘銃であるわけです。
とりわけ販売中の銃はイタリアへ赴き、Perazzi本社で初代ダニエレ社長と現在の社長マウロ氏にお願いし、台木は社長が保有する最高級の台木の中から社長自らその場で選び、彫刻は社長がPEDERSOLI氏に依頼するということで製作にかかりました。当時、ガレアッチ氏が彫刻師では最高の技術を持つと言われていましたが、当然のことながら彫刻師により価格も大きく変わります。PEDERSOLI氏は現在、67才、製作時は40代半ばです。
PerazziはBERETTAのように彫刻部門を有しません。彫刻はすべて外注となり、SC3グレードからスーパーエキストラまで様々な彫刻師を使います。既成のデザイン(彫刻のパターンが決まっている)はジオバネリーなど彫刻師をたくさん擁する会社へ出します。そしてオリジナリティを要し、数年もかかる彫刻は人間国宝的な彫刻師を使い、彼らはたくさんの仕事を引き受けることができないため、Mr.Perazziのおめがねにかなう彫刻師が当時、新進気鋭のPEDERSOLI氏でした。今でもPerazziの彫刻を請け負っているかはわかりませんが、40才代でこの腕前ですから、脂ののった年齢となり今やイタリア彫刻界の頂点に立っていると思います。
ひとつの作品には平均して300~500時間を要し、最高1000時間要した物もありました。自分ですべて完成させるのがほとんどですが、時にはクライアントの要望でFracassiと共作で、と言うものもあったそうです。花や唐草を得意としていますが、動物モチーフもひけをとりません。全体的に繊細さを感じ、線と点でもって隙間なく細かな彫刻をプレートに埋めています。この細かい彫刻が彼の持ち味で何万時間も彫刻と向き合ってきました。
彼はイタリア人らしい陽気な雰囲気でGUCCIの革職人のおじさんみたいな感じでしょうか。見かけからは繊細な作品を生み出すようには見えませんし、彼は「ダイナミックにそしてスピードが重要」と語っています。
次回は販売中のEXTRAをご紹介します。

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