ミロク製作所
03/23(Sat) 13:04|よもやま話comment(0)trackback(0)edit
前のブログで「物を売る人・作る人を信頼して買う」というお話をしましたが、まあ、タイムリーに
今回は作る人の事が新聞記事になりましたのでご紹介します。

3月19日の京都新聞朝刊に「精密な技 世界に照準」というタイトルで紙面の2/3を使いミロク製作所の
記事がデカデカと掲載されました。世界に照準という
響きがいいですねー。

銃と言えばアメリカでは「武器」とイメージする方もおありでしょうが、今回は日本の工業製品として
扱われています。
何よりも知らない人に猟銃のことを知ってもらう機会になり、宇治金時はとっても喜んでいます。
以前にもテレビの取材などお話をしていた通り、猟銃の話題を取り上げることはとてもデリケートな事なのですが、でも、マスメディアの効果は絶大です! 
この掲載後、実際、店長からミロク銃を奨められて購入したお客様が「やっぱり奨められた通り、ミロクにしてよかった」と言って下さったり、購入を検討中だったお客様が「この間のミロク銃、まだある?」と
再度、来店して下さったり。京都新聞社サン ありがとう!

記事を全てブログに掲載できないため、内容を以下、要約します。
冒頭「アメリカが銃規制問題で揺れる中、銃器の健全な使用を願ってやまない人たちが、日本の高知県にいる」から始まり、ミロク製作所の歴史を紐解くと
土佐藩で盛んだった鉄砲鍛冶がルーツで明治26年初代が猟銃作りを始め、2代目が昭和21年にミロク工作所を設立。2代目は近代銃器に精通し、国内で猟銃修理や捕鯨砲の開発を行い、GHQの銃器製造禁止の命を解かれた昭和26年に猟銃を再生産した。
現在はBROWNING社のOEMも手がけ、坂本龍馬の故郷高知生まれのBROWNING上下二連は海を渡り
今や米国シェア4割を占め、社員467人の手で作られる散弾銃・ライフル銃は年間13万丁にもなり、欧米へ輸出されている。

特筆すべきはmade in Japan の「きめ細やかな技術」
製作所いわく「ゼロ嵌合(カンゴウ)」というパーツのかみ合わせは1/100mm以下の精度。
精密機械でありながら「丈夫さ」も追求する。
実際、試射場で1丁ずつ発射テストをし再調整を重ねる。「安全」のために、わずかな狂いや脆弱性を許さない。
(カッコイー。プロジェクトXじゃん…by宇治金時)

ミロク製作所などグループ4社のひとつにガンドリルを製造するミロク機械がある。
ガンドリルとは銃身にあなを開ける機械。今では自動車、油圧装置などの加工にも使われている。
また、銃床の流線型を作る技術はミロクテクノウッドによりトヨタレクサスのハンドルに応用されている。

ざっと上手くまとめられませんでしたが、「丈夫で長持ち」のミロク銃。質実剛健とでもいいましょうか。
確かにガタがきません。部品は長く供給できます。メンテナンスは撃針やスプリング交換くらいで
価格も良心的。ミロクは松葉バネではなくコイルスプリングを採用しています。
これは松葉は折れやすいという短所があり、射撃中、突然折れると発射不能となります。
反面、コイル式は突然はなく、不発が出だしたらスプリングがへたっている可能性があります。
しかし、引き金の瞬発性においてコイル式は松葉バネに劣ると言われています。
松葉式、コイル式、ともに一長一短あります。
それと、BROWNINGライフル銃においてはユーザーの希望であっても引き金の重さを軽くすることはできません。
なぜなら、軽くすると暴発などが起こる危険が高くなるため致しません。


買ってお得 ミロク銃!
クレーにあたる? あたらない? は貴方の腕次第。
ミロク銃愛用者のみなさーん。胸を張ってミロク銃を使って下さーい。そして製作所の皆さんのアツーい
思いを感じると益々愛着が出てくると思います。


ミロクの新銃はほとんどの方が機関部開閉時「かたい。動かへん」と言われます。これが先ほどのゼロ嵌合です。
ここは動きのある箇所ですので、使っていく内に馴染んできて緩んできます。
どんどん使ってもガタツキが出ないように作られている証拠です。

DSC04530.jpg
京都新聞 3月19日朝刊より
作業工程の一枚。製作所と言うからに工作機械がドーンとあるのかと思いきや
意外や意外。たくさんの職人さんと工具類だけ。銃身に貼られたテープのようなものはキズを防ぐ役目でしょうか

DSC04531.jpg
左上は機関部と銃身の接合作業。熟練の腕と目が際立ちます
右上は機関部の彫刻作業。全てのモデルが手彫りではありません。高級銃はひとつひとつ手彫りです
下 は試射の様子。命中度を見ています。基準パターン(散弾の広がり)をクリアーしなければその銃身は 外されます。
特にライフル銃は命中度が重要。BARライフルなどの自動銃は欧州生産のようですが、ボルトライフルの一部はここで産声を上げます。

さーて今日の話題は長くなってしまったが、長くなりついでにもう少しお付き合いを。
ミロク・ミロクと連呼してきましたが、小売店としては他の国内メーカーさんもご紹介しておかないと。
次は国内装弾メーカーさんのことを少しお話させて下さい。

アポロ、NIKE、ASKAを製造している旭エスケービー。
こちらは名前からおわかりのように旭化成グループです。ケミカル・繊維を柱に住宅建材、エレクトロニクス他
あらゆる分野で知られています。そう「サランラップ」は有名です。

RXPは国産。その他コンペやレミントンなど輸入装弾を扱う日邦工業は日油(旧日本油脂)のグループ会社です。
石油化学の大手で防衛、宇宙開発関連事業のメーカーです。化薬事業では世界でも稀な総合火薬メーカーだそうです。

レッドバードは国産。ウィンチェスターやフィオッキー、ケーメンを扱う日本装弾はダイセルのグループ会社です。ダイセルは火工品事業で防衛関係はもちろん、ミサイルのロケットモーターやパイロットの緊急脱出装置、
自動車のエアバッグガス発生装置を製造しています。

ほおーっと、うなずかれた方はいらっしゃいましたか?
今日は作る人についてのお話でした。
日本国内ではあまり火薬、火工品は需要が無いように思われますが、親会社がしっかりしているからこそ
各装弾メーカーも規模は小さいながらも安定した経営が続けられますし、いい加減な製品は作りません。
「作る人を信頼して物を買う」と言うことば、ミロク製作所にも装弾メーカーにも当てはまりますよね。
為替が円安にふれてきましたので、今後、輸入装弾の価格がどうなるかわかりませんが、
国内メーカーさんの装弾も是非、使ってみてください。




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