雨の南禅寺
11/30(Wed) 21:18|よもやま話comment(2)trackback(0)edit
つづき・・・・
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駐車場は別の所にあり、門の“寿而康” 命長く健康という言葉が目に入り、敷居が高そうに思えますが、たまには優雅なひと時もよいかと。

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表門で予約時間に来るお客さんを出迎え、中へ案内して下さいます。

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板張りのお玄関から2階の個室へ案内してもらう予定でしたが

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“どうぞ、外用スリッパをお履き下さい。傘はお差ししますので”と仲居さんに案内されたのは、はなれのお部屋でした。

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左の襖を開けると

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菊水自慢の日本庭園が目の前に広がります。東山の方角に向いています。
そして

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眼下に池。そうなんです、このお部屋は池の中に佇んでいます。
夏ならば窓を開けると蚊が入ってきますが、春と秋は窓を開けて風を感じながらのお食事は贅の極み。深呼吸もご馳走の内です。ポチャンと水の音がしたので窓辺に寄ると

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赤い鯉と白い鯉が跳ね、鯉もお出迎えです。雨の池を元気に泳ぐ鯉は飽きません。

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違う障子を開けると落葉し始めたもみじも見られ、南禅寺官長さんのお軸、趣向を凝らした天井には柳が結いつけられ、ここは裏千家流の茶室「閑柳亭」で、やなぎの間と言うお部屋です。

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お料理はミニ会席ですので、女性にはほどよい量ですが、男性には少ないかもしれません。オーソドックスな献立でありながら、ごま豆腐のまったり感、海老芋の煮物はゆず風味でいずれも“お代わり下さい”と言いたくなりました。初めてくるみご飯を口にしました。器も京焼で五感でもって京都の粋に酔えます。
雨が降っているので、お部屋でゆっくりしたかったのですが、折角、来ましたので、食事を終えて雨の降る中、庭園を散策。

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その前に入口横にある小さな扉は何でしょうか? お手洗いです。日が暮れたら“お布団敷いて下さい”と言いたくなり、あまりにも居心地が良く、ずーっとこのお部屋に居たかったです。

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左)お隣のはなれ“さくら”  円山公園の桜ときょうだいと言われる枝垂れ桜がよく見えるお部屋だそうです。
右)お向かいのお部屋。菊水は本館に大広間もあり、このような個室もあり、結婚披露宴・法事・会合・同窓会や宿泊もでき、多目的に対応できる料理旅館です。庭園を取り囲むように建物があり、どこからでもお庭が望めます。
部屋代を別に求められることはありませんので、予約の時にお部屋の希望を伝えると、なるべく添うようにしてもらえます。料亭のお昼ごはんよりも少し高めかもしれませんが、税・サービス料込の価格ですので、お庭の景色も鑑賞できるなら高すぎることはないと思いますし、京都びいきの宇治金時にはお値段以上の満足感があります。
将棋の対局や作家さんが長逗留をして執筆活動もできそうな和の風情たっぷりの菊水です。

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ここから庭園へ入り

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この石灯籠は安土桃山時代の物だそうです。

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元は呉服商の別荘で、庭園は小川治兵衛作、当時のままの庭が手入れされ、とにかく四季を彩る草木が多彩で、石灯籠も多く、池の上の茶室から一周できる池泉回遊式庭園となっています。ここも1000坪ほどの広さがあるそうです。
立派な赤松が植わっています。
ゴルフのグリーンのような芝生も広がっていますが、お食事中の本館のお部屋が写ってしまいますので、撮影は遠慮しました。

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もう一つのお茶室は藪内流で、こちらも池の中に建ち、その下の石組みへ水が流れ、小川となって下の池へと注ぎます。

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緑の楓もあり、もう一週間早ければもっと紅いもみじが見られたのではないかと思いますし、この日はあいにくの雨空でしたので、写真は美しく撮影できませんでした。
洛中には柊家・炭屋・俵屋と名旅館もありますが、マンションに囲まれてしまい、縁側から灰色の建物が見える事もあり、洛中ではこれだけの規模の日本庭園を持つ料亭や旅館は無いと思います。

庭園から見たやなぎの間です。
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菊水へ伺うのは28年ぶりです。その時もこのお部屋でした。前の勤務先の先輩の友人がここに勤めていらして、今日もその方にお目にかかり、“また、ぜひご利用下さい”とお名刺の交換をさせて頂きました。
観光客が多い料理屋さんはすぐに器を下げに来て、せわしない事ですが、ここは「どうぞごゆっくり」と仲居さんも必要以上にお部屋へ出入りされませんし、美味しいお料理と雅な景色に心が満たされ、ちょっと仕事を頑張った分、ゆっくりさせてもらいました。
何日も休暇を取ってリフレッシュなんてしたら、かえって体調を崩します。近場で十分に充電できました。
お母様や奥様に気に入って頂けるであろう優雅に寛げる菊水をご紹介しました。知った人には出会わないでしょうから(大きな声では言えませんが)お忍びでも心配ないと思います。
帰るのと入れ違いに女性グループが「ここで湯豆腐食べようか」と、中へ入って行きました。

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菊に水。これは楠正成の家紋で、菊水はまさしく楠公の子孫であるとのことです。神戸湊川神社のお飾りがあり、京都は大概えべっさんかお稲荷さんのはずなのに珍しいなと思っていました。・・そういう理由でしたか。

日頃のすっぴん京都とは違い、南禅寺界隈でどっぷり京都につかっておりますが、前半の菊水を終えて後半へ行く前に
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菊水の向かい側は對龍山荘(たいりゅうさんそう)です。田舎の旧家のように見えますが、庭園の写真を見てため息です。写真の方向が東山になり、あんな優美なお庭がこの奥に広がっているとは。丘の竜宮城とでも言いましょうか、1800坪くらいあるそうです。
かつては京都の呉服商の所有でしたが、今は「お値段以上△△△」のCMの会社の物だそうです。うーん。価格の安い商品を売る会社がこの立派なお屋敷ですかぁ・・・・と、少し首をかしげてしまいましたが、儲かっているからこそ買えるんですよね。
ここ南禅寺に別荘を持つことはステイタスですから。西の嵯峨・嵐山も人気の別荘地ですが、嵐山は街中から遠く、南禅寺の方が、高速道路にも街中にも近く、私はこちらの方が好きですけれども。
野村の碧雲荘がNo1と言われていて、南禅寺北側には地元京都の呉服商・住友・パナソニック・日本調剤・真如苑などが所有する別邸があり、今日はあいにくの空模様ですので、また次の機会に訪れようと思います。

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菊水・産経保養所・八千代と三軒並ぶ向かい側の一角全てがこの別邸です。200mくらいありますかね。

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右)南禅寺から永観堂、哲学の道の辺りまでこのような豪邸がたくさんあり、南禅寺の門が閉まると昼間の喧騒が嘘のように人の姿がなくなります。お屋敷ばかりで住む人が少ない場所ですから。
左)白壁は對龍山荘で、お屋敷回りには疏水が流れています。

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もう紅葉は終わり、枯葉に近づきつつあります。東山には靄がかかり

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バス駐車場に入れず、道路に止めて乗り降りです。
さて、皆さん、南禅寺と言えば・・・・湯豆腐。なぜなのでしょうね。湯豆腐屋さんが多いのは確かです。お豆腐は精進料理に使われ、煮豆腐と言うのがこの南禅寺が発祥で、その後、湯豆腐がホピュラーになったらしいのですが、今では京都と言えば湯豆腐と言われるようになりました。プリンのようなやわらかさの順正のおぼろとうふが美味しい。

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お待たせしました、大本山南禅寺です。南禅寺を語る時、京都の人は「京都五山」を話題にします。いえ、送り火のことではありません。京都にある臨済宗のお寺の格付けです。室町時代に格付けがされ、上から順に天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺で、南禅寺はこれらの上に位置する別格の扱いです。大徳寺や妙心寺は? 大徳寺は南禅寺の次格にあり、妙心寺は入らない。お寺に上下の順位があること自体、宗教的に如何な物かと思いますが、今になってはそれがどうなんだ・・という感じです。
南禅寺派・建仁寺派等と言われる大本山ですので、それぞれ全国に多くの末寺を持つ大きなお寺です。

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説明はいりませんね。石川五右衛門の有名なセリフはお芝居の話で、実話ではありません。傘の方が目立ちます。こんな日に三門に上がっても市内は見えないでしょう。黒谷さんの方が景色はいいはずです。

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境内で人が集まる所は三門と水路閣です。絵画・写真・ドラマの撮影などで有名な、ファンの多い水路閣はレンガ造りアーチ型高さ9m幅4mの琵琶湖疏水の水路です。しかし、境内にこんな洋風建造物を建てることに南禅寺が反対しなかったんですね。今だったら無理かもしれませんね。この先、永観堂や哲学の道を銀閣寺へと疏水は北上します。

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模様もあり芸術性にも優れ、上部の水路はこんな感じです。
赤レンガの色が薄くなり、周りの木々と同化して全く違和感がありません。和の三門、洋の水路閣が目と鼻の先にある風景は南禅寺ファンの心を虜にするのでしょうね。
のべ400万人以上の人が建設に携わり、建設費が現在の値に換算して約1兆円。国産のレンガや石材を使っている。明治時代に琵琶湖疏水が完成した時、歓喜に湧くと共にここからが始まりで、50年後100年後200年後、京都はどのように変貌していくのだろうかと、建設に関わった人達がいなくなっても疏水は永久に残るという高い誇りに満ちていたのではないかと・・・・カーペンターズのWe've only just begunの曲が浮かんできた。
昔、この蹴上あたりに銃砲店だか火薬店があったと言う話を小耳にはさんだことがあり、私どもの銃砲店ができる以前のことだそうです。

傘を差し、片手でシャッターを押していたのでお見せできる写真は数少ない中、雨の南禅寺はカーペンターズの
close to youが似合う。
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ビニール傘のペイントに本物の葉が雨粒で貼り付けてある。グッドアイディア! すかさず

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今回ウロついていたのはこの辺りで、緑色の区域の右にある水色二ヶ所が菊水と八千代で、前道路の左側の白い部分が對龍山荘、左ななめ上に何有荘、写真の左、途切れた部分が南禅寺です。歩いたのはたったこれだけで、観光と言うよりかは社会見学みたいでしたね。
霊鑑寺と無鄰菴、黒谷さん、南禅寺と3年連続、秋は洛東になってしまいましたが、バスも地下鉄も混まず、銃砲店から案外近いためつい足が東に向いてしまいます、ポスターの宝鏡寺や下鴨旧三井別邸は来年としますか。
今回はお土産なしで、また地下鉄に乗って“起きて半畳、寝て一畳、天下とっても二合半”の日常へと戻ります。

さて、宇治金時はほっつき歩いておりますが、社長さんは今日もスコープの取り付けをしています。
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これから発送準備にかかる商品です。新商品も入ってきていますが、ネットショッヒングに載せる前に売れてしまうものもあり、年末までに順次掲載していく予定です。

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お客様からドサッとサツマイモを頂きました。京都府城陽市寺田の名産品で、甘くてモチッとしたお芋です。どうしょうか・・・こんなにたくさんもらっちゃって。お正月のおせち料理はサツマイモにするか。そのサツマイモが焼き芋と大学芋になってくれたらいいんですけれども。ほっぺたの落ちる焼き芋は伏見稲荷前の小西いもです。地元の人お奨めはメチャメチャおいしくて焼き芋は3個で500円デス。中心部では焼き芋が手に入らないので、懐かしいーの、おいしーの、知らぬ間に焼き芋は誰かの口の中へ。
所用で伏見稲荷大社近くまで行きました。でも、カメラを持参せず。年内に今年一年のお礼詣りに行こうと思います。小西いも、また買えるかな?

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No.22
雨の日と月曜日は、なんか憂鬱になりますが、
濡れた落葉のビニール傘はなかなか見落としがちで、眼を楽しませてくれました。

眼から落葉……笑
中田 和明|12.03(Sat) 04:30|URL|
No.23
いつもご覧頂きありがとうございます。もみじが描いてある傘も初めて見ましたが、その上に本物のもみじも貼ってあり、もみじに見慣れた日本人よりも感性が豊かに思いました。そして、昨日は射撃会にご参加ありがとうございました。最後にもしっかり抽選がアタリましたね。また、来年も例会へお越しください。
ヘタクソクラブ|12.05(Mon) 12:29|URL|

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