これが西陣 壱の巻
04/24(Sun) 21:26|よもやま話comment(0)trackback(0)edit
いよいよゴールデンウィークです。でも、熊本県では今尚、地震が続いていて、辛い生活を続けている人が多数いることを思うと、羽根を広げて遊びに出かける気になれません。自分に何ができるかと問いかけても、これと言って手助けできることもなく、せいぜい募金をするくらいで、自分のちっぽけさを感じています。

例年なら歌舞伎のひとつくらい見ているはずが・・・・一大事・・・宇治金時にとって。南座が当分の間休館となり、再開場が未定とのこと。理由は耐震性。現行の基準に適合せず、改修を終えるまで使用できないそうです。去年の顔見世興行の時にはそんな話はなかったのに驚きと落胆です。
南座は国の登録有形文化財に登録されていて、改修も難しい所があろうかと思います。歌舞伎座のように建て替えする方が費用的にも安くなるかもしれません。
京都は観光に湧いていますが、建築物は何百年も経過している物がたくさんあり、法律を優先して歴史価値を損なうか、歴史価値を優先して安全性をおざなりにするのか、法律と歴史的建造物の価値とをどこで折り合いをつけていくか、いずれ南座のような課題が表面化してくると思います。愛之助さんの離縁の妻、じゃなかった、梨園の妻のことよりも南座の方が気になってしまいます。

南座は平成2年に大改修をし、この時は祇園甲部歌舞練場で顔見世興行を行ったことがあり、どんなお芝居を見たか覚えていませんでしたが、出演した役者さんが自分はお富で相手役の与三郎は菊五郎さんだった・・・と20年以上前の事をはっきり覚えていて、毎日舞台に立っている役者さんにとって舞台の記憶は我々の「1週間前の夜に何を食べましたか」くらいすぐに思い出せるものではないと思いますが、すごい記憶力に感心。
京都で観劇できなければ博多へ行こうかと思っていた矢先に地震。歌舞伎の禁断症状が出てきそうです。でも、被災した人たちはそれどころではなく、私も我慢です。

BERETTA A400 xtremeは価格が高いにも関わらず引き合いがあります。You tube 「Scotty Robertson vs Travis Mears Beretta shootout」を見て「欲しくなるよな」と4代目・店長も見入っていました。
同じく動画Beretta1301 competition 3gun shotgun はスラッグ弾向けモデル1301を紹介しています。このモデルはBERETTA オートマチックの中でも入荷数が少なく、当店にも現在、在庫はありません。けれども、予約でご注文を承ります。
国内での販売品は日本国内での法適合品ですので、動画で使用しているものと弾倉をはじめ全く同じ仕様ではありませんけれども、それぞれのモデルの特長は我々が説明するよりもわかりよいものですので、ご参考までに。
前回のBERETTAのクレー射撃動画は広告です。TVなどでこれを放映すれば、クレー射撃をしたいという人が銃砲店に押し寄せるのではないか? と思いますが、国内ではクレー射撃はスポーツというよりも銃器と認識する人が多いのが現状です。なので、クレー射撃のレベル(実力)を上げて、認知度を上げて、CMやTV番組でも起用してもらえたらな・・・と思います。

前回二回のブログでは楽に作業を終え、変化球コバヤシ君の記事が好評で本人も気をよくしております。拍手を下さった皆様ありがとうございます。
では、今日はいつもの退屈なすっぴん京都のお話となります。こちらは他府県の方のご支持を得まして続けます。
本題です。銃砲店は西陣の端にあります。西陣地域は今出川通を中心に西は北野天満宮。東は堀川通までです。
今まで色々な所をブログでご紹介してきましたが、肝心の地元が抜け落ちていました。西陣織やろ・・・って言われるのですけれども、歴史に詳しい人ならば応仁の乱の東と西の争い、山名宗全・日野富子側の西の本陣が地名の由来で、今日は西陣の建物を中心に写真で「これが西陣」とご覧の皆様にわかってもらえるよう、ご一緒に。

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見越しの松のお家はどこかの御家元? と思いきや能装束店です。金襴を使用しますので西陣織、製作・修復と一手に引き受けるお商売です。京都は職人さんが多くて、最高の手仕事を当たり前にする人が大勢います。能を始め、寺社・伝統文化に携わる職人さんが不可欠で、京都だからこういう仕事というのが特徴です。法衣屋さん・墓石屋さん・造園屋さん、表具屋さん、提灯屋さん(浅草雷門の大提灯も京都で製作しています) 履物屋さん、文化財修復など、あげたらきりがありません。

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引き戸の向こうは通路で奥にあるのは今流行りの猫カフェ、キャットアパートメントコーヒー。

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カフェラインベック、パンケーキの人気店です。代官山・米国マンハッタンにもお店がある中京区本店のケーキ店松之助の姉妹店です。ケーキ店には似つかわぬ松之助の店名は女性オーナーのおじいさんの名前で、生家は能装束店だそうです。

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ここにも行燈があり、京都の風景写真家水野克比古氏の町家写真館です。

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左)町家を利用した学習塾。お座敷で勉強しているみたいです。
右)通りに面した庭に照明が入り、綺麗です。旅館みたいに見えますが、デイケア施設。デイケアにしておくのはもったいないな。上京区で建築確認票のあがっている所を見ると6室という文字が。6戸ではないのです。違いは前者が宿泊所、後者はマンション。つまり西陣でも宿泊所の建築が急増中。
夜、歩くと西陣は街路灯以外の灯りが多いのに気が付きます。昼間見過ごしがちな所も灯りがついていると目が行きます。そして何よりも灯りのやさしさは暗い夜道の道しるべになり、この後にもいくつか紹介しますが、建築物と灯りの調和、独特の落ち着いた和の風情を醸し出し、西陣のいい所のひとつと思います。特にこの辺りは千両ヶ辻と言い、大きな織屋さんの多い所です。

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左)何屋さんに見えるでしょうか? わらじ医者か? 破れ傘刀舟か? これは珍名所です。ちょっと写真を拡大して看板を見て下さい。痔のお医者さんで有名です。織子さんは座りっぱなしの仕事なので痔になる人が多かったかのでしょうか?
右)料理屋さんの魚新さんです。西陣には料理屋さんや料亭も多く、食事をしながら組合の会合は料理屋さん、取引先の客人などをお招きするには料亭と西陣織と共に栄えるお店も多く、花街上七軒もあり、ひとつの集落のような形が残っています。

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左)扉を見てください。凄いですね。ギィ~と音がしそうな、元々何屋さんなのでしょうか。
右)円い外灯をよく見かけます。お正月でもないのに、いずれの玄関にも笑門来福とあります。

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こちらは和菓子屋さんの塩芳軒さんです。屋号の入った行燈がいいです。実際はもっと明るいのですが、うまく撮影できません。茶道では塩芳軒のお菓子を使う先生が多いです。弟さんは聚洸(大宮寺之内上る)という店名の和菓子屋さんです。
上京区にはとらや、鶴屋吉信、俵屋吉富と大きなお店があり、塩芳軒・玉壽軒・老松など、ちんまりしたお店もあります。他に鳴海餅のようなお餅屋さんがありまして、鏡餅を始めよもぎもち、花見団子、栗餅など季節の餅菓子を売る所もあり、上京区は和菓子屋さんとお餅屋さんの棲み分けがされている所です。和菓子屋さんは進物用・土産用と販売量が多いのですが、お餅屋さんは単価も低くもうけがあるの? と、疑問に思う所、我々はお餅屋さんが無くては困るのです。お仏壇に供える小餅(京都ではおけそくさんと呼びます)や、おはぎ、お赤飯を買いに行き、ついでにお団子を買う。なので、ケーキ屋さんよりも和菓子・お餅の店に慣れ親しみ、少なくとも上京区に住む人は私も含めあんこ菓子が嫌いと言う人はいないのではないでしょうか。それに値段も生菓子だと1個400円くらいしますけれど、お団子やおはぎだと1/3くらいの値段ですから、味と値段が魅力的です。
この部分だけでも自分で読み直してウッと思ったことは・・・・言葉にやたら「お」をつけてしまう。でも、これがあたりまえで、公家言葉の名残りなのですかね。

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石碑は豊臣秀吉が聚楽第を築いた時代の上杉景勝屋敷跡とあります。京都には元△△という証だけ存在する場所と今でも史跡として現存す場所の2種類があります。上京区は両方共多いです。中京区は殆どビル化していて、元△△が多いですし、元々、昔の市街地は上京区と下京区から始まって、中京区はそこから分割しました。時代を遡ると下京区は庶民の住まいが多く、上京区は御所があった為、公家・武家など高い階層の人々が住んでいましたので、どうしても史跡が多くなります。弐の巻で料亭を紹介しますが、ここでもう少しその辺りのお話をします。
ここは織屋さん兼共同住宅となっていて黒をペースにした和風モダンでここも照明が綺麗でした。

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今回のイチオシがこちらです。見るからに織屋さんとわかる造りです。元気のない西陣織において、今、西陣では一番勢いのある細尾さんです。ちょくちょくTVで取り上げられている帯地屋さんです。
こちらで織った生地がリッツカールトンのインテリアや、クリスチャンディオールなどの服地に使われていて、ここでしか作れないのだそうです。帯とは趣の異なる西陣織生地は洗練されています。帯地は30cmくらいの幅ですけれども、生地となるとその5倍くらいの幅が必要で、その為の織機を入れて国外へ販路を見い出し、西陣織を世界に知らしめた会社です。賭け事のように大きな投資をして、失敗したらどうしよう、と、普通はためらいますよね。度胸のある社長さんだなぁ・・・と興味を持って調べるとなかなかストーリーがあります。
海外事業においては商い習慣も違えば相手の信用もわかりにくく、専門家の指南を受けるとそれなりに費用もかかります。社長さんは織元の跡取りであったのに継ぐつもりはなく、商社に勤務し、海外赴任されていたそうで、東方見聞録ではないでしょうが、見識が広く、商社マンの行動力で西陣のオンリーワン企業となりました。

親の商売を継ぐと言うのは結構、京都では多く、親からの器を受け継ぐだけやん・・・と、言われることも多いです。しかし、大企業とは違って中途半端な中小企業の跡取りはそれなりに苦労があると思います。
跡を継いだもののお商売が傾くとか、先代と経営方針が異なり従業員が辞めていくとか、取引先やお客さんが離れていくとか、色々聞きます。それが何代も続く老舗ならなおのこと、跡取りは苦悩するんですよ。

職人であれば、キャリアが物を言いますから跡取りは少しでも早く親を見習えとなるのですが、事業を継ぐと言う事はまた違いますから「よその釜の飯を食うてこい」と、人脈作り、知らない事を教わる修業として働きに出ることもあります。ピンチはチャンスと言われ、どうせこのままやってても業績が上がらないし、思い切って何かやってみようか、という考え方もあれば、自分のやり方を貫きビジョンを持って事業を拡大するという考え方もありますよね。京都では伝統を踏まえつつ新しい物を生み出していくやり手の後継者が増えてきました。

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夜、道を左へ曲がり右へ曲がりをしている内に自分がどこに居るのかわからなくなる時があり、そういう時に助けてくれるのがこの仁丹のホーロー板。市内では上京区が一番数多く残っています。銃砲店のショーウィンドにも置いています。
最近は盗んで行ってオークションで高値で売る不届き者もいるらしく、板も時代によって少しデザインが違うそうです。写真は右からの横書き、旧字体もあり年季が入っています。

上る・下る・西入・東入は写真に入っていませんが、他県の人は「嫌い。わかりにくい」とよく言われます。上京区は住所がほとんど通り名表記です。中京区は通り名表記と地名表記(例えば中京区西ノ京△町△番地)の両方です。でも、通り名表記の方がピンポイントでわかり易いはずです。
銃砲店の住所は上京区下立売通千本西入稲葉町で、下立売通千本下るという表記はありません。京都の人ならおわかりですよね。玄関のある方の通りを先に書き、東西の通りには西入・東入を使い、南北の通には上る・下るを使うので千本通下立売上る、下るはありです。のぼる・くだると言われますが、あがる・さがるです。ややこしいですか?
銃砲店は元々下立売通に玄関があり、後に東側の千本通に玄関を変えたので、通り名表記と実際は異なります。究極の通称表記は千本通下立売角。これだと訪れる人でまずわからない人はありません。見た通り。「この住所で郵便物は届きますか?」と聞かれます。間違いなく郵便局のお兄さんが配達してくれます。
ややこしいと言えばこんな住所も。五辻通千本東入西五辻東町、「あーまちごうた」 と、宛名の書き損じは必至です。

ただ、通り名表記には落とし穴があり、路地・私道が多い為、これらには通り名がなく、下立売通千本東入ならば下立売通に家があるはずなのに探しても見つからず、実際は下立売から名無しの通りを南へ入り、更に路地を入りとなると通り名表記は全く無意味となります。なので不動産登記簿の住所表記と実際の場所が一致しないという事も稀にあります。
そして、千本通は千北・千中・千丸と北大路通・中立売通・丸太町通の交差点を略して呼ぶことがあり、なぜだか今出川通だけは千今とは言わない。千本通だけ略称があるのが不思議です。

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庭に来るキジバトの三角関係の証拠写真。キジバトは縄張り意識が強いため、つがい以外の鳥は攻撃され、オスに追われた若いハトは木の枝や花のポットに逃げ、こういう行動をするのはまだ、子のハトと思います。でも、親子ではないのかな。小鳩がやたらとつがいにひっついていくので、甘えているようにも見えます。30分程度、小鳩の空気読めない行動を観察していました。

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さあ、今度の日曜日はヘタクソクラブゴールデンウィーク大会です。ハンディゲームを4代目が作っていますし、参加賞は今年もパンを先着60ヶで用意します。今年はパン屋さんを変えて“マーマン”さんのチーズパン・あんぱん・塩ロールの3種類を作ってもらいます。お味に自信あり。京都はパンの消費全国一とも言われている所ですので、パン屋さんも個性的かつおいしいところがいっぱいあります。お楽しみに。では、ゴールデンウィークにお会いしましょう。


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