百物語
08/06(Thu) 15:39|よもやま話comment(0)trackback(0)edit
今は暑さに耐えられているものの、涼しくなると体調を崩しやすくなりそうですので、皆さんお気をつけください。
今週からお盆まで夏休みとなる職場もあるようで、小林銃砲火薬店は
15日土曜日・16日日曜日を お盆休み とさせて頂きます。
スキートマンクラブ例会と西陣猟友会の会計監査を終え、ホッと一息つきたいところですが、今月末には早くも今年度狩猟登録申請受付を行います。8月は暑さと夏休みで夏枯れと、暇になるものですが、例年とは違い、所持許可がおりた銃の引き渡しが今も続いている最中です。
初心者の猟銃等所持講習会での筆記試験合格率が上がったことは私どもの業界においては追い風となり、恐らくどの射撃場も技能講習に加え射撃教習を受ける人が増えていて忙しいことと思います。

忙しいという事は本当にありがたいことでして、銃砲店のある場所は商店街で、個人商店が立ち並んでいましたが、去年あたりから店をたたむ所が増え、車屋さん、判子屋さん、お肉屋さん、中華料理屋さん、洋菓子屋さん、かしわ屋さん、時計屋さんと無くなり、生活に不便を感じています。スーパーマーケットが台頭したり、お客さんの減少、商店の後継者不足、経営者の高齢化など様々な理由があると思います。
企業では業績が良くなりお給料も上がったところが多いにもかかわらず、某航空会社、某電気メーカーなど会社再建やリストラなどという話を聞くと、経営者の操縦が如何なものだったのかな、傷口が大きくなる前にもっと早く手を打てなかったのかなと、思うわけです。
つい先日も近所にある菓子製造会社が清算に入ると玄関に張り紙がされていて、中は特に整理された様子もなく、会社の終わりというものはこういうあっけないものなのか・・・としんみりしました。ここの前を通るとニッキの香りがしていたのが懐かしい。
ご多聞にもれず吹けば飛ぶような銃砲店も近年で一番しんどい時期に代表者を交代し、“こんな時に交代するのは4代目が可愛そうな気もする”と先代はこぼしていましたが、“連獅子”の親獅子が子獅子を谷に突き落とし、自力で這い上がる子獅子だけを育てる、のようでもあり、“良い時に交代するよりも苦しい時から出発すれば、これ以上悪くならないのだから、後が楽だろう”との思いもあったみたいです。
しんどい時に乗り切ることができなければ、できる限りの事をして、それはある意味“潮時”を考えなければいけないですし、これを乗り切れたら先は大丈夫という明解な答えでした。
お蔭様でご愛顧頂いているお客様方と笑顔で充実した毎日を送れることに感謝しております。

夏と言えばお化けでしょう。歌舞伎には四谷怪談、番町皿屋敷、牡丹灯籠など怪談物があります。3月に「闇梅百物語」というお芝居を見て、そのストーリーはある屋敷の女性達が夜に怪談話を100語るというもので、話を終えるごとに100本のろうそくをひとつずつ消していき、最後の1本を消すと怪が起こる・・・・このお話では最後の100本目を消した白梅がのっぺらぼうの顔になって・・・次から次からお化けが登場してきます。しかし、遊園地感覚のかわいいお化けでして。
つまり“百物語”というのは100の怪談にまつわる怪奇ということで、京都では雅で綺麗なイメージとは裏腹に魔界・妖怪・怨霊と言った物も語り継がれています。
京都が魑魅魍魎(ちみもうりょう)の地とも言われる所以は蓮台野・化野・鳥辺野など葬送地が多く、あちらこちらにお化け話があります。例えば小野たかむらがあの世とこの代を行き来したと言われる六道珍皇寺の井戸や、女幽霊が赤子に与えていた子育て幽霊あめ、貴船神社の丑の刻まいり、安倍晴明の式神、百鬼夜行などなど。
そして現代の怖い場所と言えば・・・清滝トンネルもですが、ダントツはこちら
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深泥池です。みぞろがいけ、とも読むそうですが、“タクシーに女性を乗せてここまで来ると女性の姿は消え、シートが濡れていた” と言うお話。広沢池のようにわざわざ行くことはない池です。道路と池の境には側溝もなければ路肩もない。ロープだけ。道が狭く、通行する車と接触しそうで、ロープの所に立つと池から手が伸びて引きずり込まれそうな怖さがあり近づきがたいです。夏は水草のようなものが池を覆い、底なし沼の様相。怪談話と同じく「八墓村」や「犬神家の一族」のように池から死体が上がるようなイメージで、撮影をしたら幽霊が写りそうな、昼間でも気味が悪いのは確かです。ところがですね、この池の植・生物は多彩で貴重な物が多く、氷河期の生物が生き残っていて、14万年前にこの池はあったとも伝えられておりまして、それが事実であるならば、ここは10000年単位で時代が流れ永遠に眠り続ける池と思えて、もしかすると人間を遠ざけるためにこのような怪談話が生まれたのかなとも思えます。植・生物にとってはこの上ない好環境で、人の手が入ると生態系が崩れてしまいますから。深泥池は恐怖と畏怖のふたつの顔を持ち、広沢池のようにこの池にふさわしい曲を選ぶなら畏怖の方を取って「人間の証明」かな。

皆さんは実際、幽霊を見た経験はおありでしょうか。宇治金時はジェットコースターも乗れない怖がり屋ですけれども、霊感は強くなく、周りの人の中には幽霊を見たと言う人はいます。
以前、不動産業の仕事の勉強で先輩の人に案内してもらったあるマンションが今でも忘れられません。この業界では知っておいた方が良い物件やから・・・と、幼稚園の名前のようなかわいい名前のマンションで期待していたのに高速道路沿い、日が当たらず、ガラスが???  思わず“これ、分譲マンションなんですか? アパートでしょ? どんな人が買うんですか?” 「社員寮とか賃貸にしたり」 その当時200万円くらいの価格だったと思います。そう、分譲マンションでは最低価格の物件だったのではないでしょうか。絶対女性は住めないよ、こんな物騒な所。よなよな幽霊が出そうで、住人の居ない隣室からテレビの音が聞こえてきそうな、そんな怪談めいたマンションでした。
そしてもうひとつ、銃砲店からそう遠くないこれまた古い分譲マンションの前を通った時、「このマンション住んでいる人いないんですか? 部屋に灯りがともっていないんですけれど」「あー、ここね。住人が居ない階にエレベーターが止まるらしい。幽霊でるらしいで」と言われ、まさかあー、こんな街中で? 気になってこの間、そのマンションを見上げると今も灯りのともっていない部屋の方が多かった。やはり幽霊の噂は本当だったのか?  京都には摩訶不思議な事がありますね。
その先輩がある物件の査定をいくらくらいか? と尋ねるので答えると
「えー線やな。どうやって査定した?」
「女の勘です」
「女の勘ほどええ加減なもんはないで」と言うので=ハハーン。この人、女の怖さを知らんな=と心の中で思っていました。京おんなは特に勘が鋭いように思います。
「オンナの勘」と聞いて心当たりがあり、「オンナの勘ほど怖いもんはない」と顔がヒクヒクした殿方がいらしたのでは? そう、今の時代、男の人にとっては身近にいる女性が妖怪のように背筋が「ゾッ」と怖くなる存在になっていたりして。
そうそう、戦後間もなくの頃は二条城のお堀でも土左衛門がよく上がったと聞き、あの世界遺産のお堀にも霊が浮遊しているかもしれず、今年に入り、ランニング中の女性が急死し、身元がわからないと新聞に載っていて、お城の周りを夜、歩くのが少し怖くなりました。
スキートマンクラブの時に怪談話をすれば、ちよっとは寒気で涼しく感じることができたかもしれません。
皆さんから怪談話を聞かせてもらうと「京都百物語」ができそうです。

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