Pedersoli &Galeazzi
06/20(Sat) 17:05|よもやま話comment(0)trackback(0)edit
午後8時を過ぎても西の空はほんのり明るく三日月がひときわ輝いていました。22日は夏至、今がちょうど昼間の一番長い日となります。
ブログのネタが多すぎて何から書こうかと頭をひねっておりました。街を歩いていて<ベイマックス>というディズニー映画のタイトルを見て「うん?」何やら聞き覚えのあるような。そうそう<Remington versa max> レミントンバーサマックスというNewモデルです。アメリカのド派手な映画のタイトルみたいですが。
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現物入ってきております。とりあえず間に合わせの写真ですが、日を改めて写真を撮って説明したく思います。

先にブログでPerazzziのファクトリーの写真を一部載せました。そして「販売中のEXTRAはPerazziのカタログに載っていない」というご質問がありました。はい。これは1挺しかないのでカタログにはありません。
そもそもこのEXTRA時代はEXTRAが最上級クラスでしたので、いわゆるオーダー品です。現在のEXTRA SUPERやEXTRAはセミオーダー品になりますかね。Perazziのカタログにはたくさんの彫刻サンプルが掲載されていて、すべてNo.854などパターン化されていて、ご自分で選んでオーダーします。現在でもEXTRA SUPERの下にEXTRAグレードがあり、どう違うのかと言うところですが、元々のEXTRAグレードを2分化しただけだと思います。Galeazziと言ってもご本人と娘さんの二人の作品があり、ダブルネームでサインが入っているものもあります。現在のPerazziはカタログに掲載している物に関しては同じものが世界で何挺かはあるということで、私どもで販売してるPedersoliのEXTRAは同じものがありません。

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こちらがEXTRA SUPERの代表格といわれる彫刻です。モチーフがいかにも現代風でファンタジー。ダイアナではないんです。

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すべてGaleazziのダイアナです。ダイアナとは弓矢を持っている、水浴をしている裸婦たちをモチーフにしたもので、Perazzi EXTRAとSCOグレードで作られています。

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これが以前にお話した現在、さる御方が所有されている11人の裸婦がいるEXTRAです。この頃はgaleazzi人気に火が付き、入手困難な時代で、その価格は中古の家が買えるくらいで、パーディよりも高かった。
彫刻にも表裏(言い方が適切ではないかもしれませんが)がありまして、右用は右側が表になります。そしてこの銃のレフトサイドの犬の右横の石のようなものの下にGaleazziのサインが入っています。拡大しても見えないですけれども。
これら3挺だけでもこれだけ違いがあるわけで、ダイアナやハンティングシーンは時代に関係なく持ち続けられるモチーフであるということです。

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トラをモチーフにした同じ構図ですが、彫刻師が違います。一目見ただけで違いがわかると思います。これは彫刻師のオリジナリティを尊重しています。風合いは所有する人の好みですので、甲乙つけがたいところ。
シルバーの方がPedersoliで、彫刻が細かい印象を受けます。ゴールドはGaleazziの作品。

2.5代目、3代目、宇治金時とイタリア彫刻の話をしていて、確かにGaleazziはイタリア彫刻の第一人者で申し分はない。しかし、Galeazzi=DIANAのインパクトが強く、彫刻のバリエーション、バランスという点ではFracasssiやPedersoliの方が一枚うわてではないか。エッチングの巧みさ。かつての深彫りジャーマン彫刻から毛彫りといわれるイタリア彫刻が台頭してきて、毛彫りは陰影を生み細かい所まで表現されている。陰影がなければのっぺりした金属板にすぎない。だからこそ彫刻師のテクニックの差が際立ってくる。陰影があるから奥行がでるし、芸術性を高める。毛彫りは間違うと修正ができない。
うーん、なるほど、もう一度ダイアナを見てみると、平面には見えませんよね。これがイタリア彫刻の真骨頂ですね。

EXTRA2
私どもで販売のPedersoliのEXTRAです。ゴテゴテした彫刻でなくエレガント。元台の写真がありませんが、素晴らしいの一言。彫刻と台木のバランスの良さでその価値が決まります。仮に彫刻を残してオリジナルの台木が使えなくなって、新しく付け替えてしまったら二束三文。後家やもめになってしまいます。オリジナルだからこそ、使用頻度が低いからその価値が保たれています。
そして、EXTRAなる物は国内でも数少ないため、誰かしら狙っていますから、所有者が手放す時は個人的に譲ることが多く、銃砲店にEXTRAの中古が入ってくると言うのはこれまた稀であります。
この銃はお話したようにMr.Perazziから直接購入したもので、正規品ではありません。通常、銃は製造されてからの履歴はわかるものの、この銃は生まれる前からの履歴がわかる稀少な物です。
骨董品とちがって銃にはPerettaなーんて偽物はありませんし、所有される方が心から気に入ってこよなく愛される銃であればそれがまた銃の価値を高めるのだと思います。私もEXTRAに変身してみたいよな。
彫刻師ではFracassi Pedersoli CreativeArt Pedretti 二代目Galeazzi Terziなどが有名で、彼らの他にも若い人が力をつけてきていると思います。もし、EXTRAを注文される人があれば、彫刻師を指定できるかはわかりませんけれども参考にされて、仮に名が知られていなくても20年後にはイタリア屈指の彫刻師となるかもしれませんし、そういう愉しみも味わえるのがプレステージ銃だと思います。
銃は買えないけれども好きなモチーフでキーホルダーくらい作ってもらってもちたいなあ・・とは思います。

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偶然見つけたPedersoliのドラゴンです。綺麗ですが、日本人の龍のイメージとは違います。例えばミロクの銃に日本の彫刻師でBERETTASO6と同じようにドラゴンを彫らせたら恐らく価格は一桁安く、更におつりがくるのでは。カスタム限定銃で手の届く価格であれば買う人があると思いますけれども。

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昔のショットショーでのPerazziの会場では時価というような超高級銃が展示されていました。すべて売約済だったそうで、その頃はPerazzi本社へアラブの王様や富豪たちが銃を求めよく来ていたそうです。台木の木目にご注目下さい。
写真は拡大して頂くともう少しはっきり見る事ができますので。エクセレントと言われる台木はうねりがあるんです。
もうしばらく彫刻の話題は取り上げません。Perazziでは一時珍しいバッグも製作していましたので、ご覧に入れようと思います。
はあ~、疲れた。でも・・・先ほどお得意様から大好きなをいっぱい頂戴しました。うれしー。冷やしてあるのでこれからごちそうに預かります。ありがとうございます。




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